京都の亀岡に新しくできた、サッカーを中心にした球技専用スタジアムはご存じですか?
この日本で一番新しいスタジアムは、観戦者にとって素晴らしい特徴を持ったスタジアムとして、全国のサッカーファンらから注目を集めているスタジアムなのです。
この動画を見るとワクワクしかないですよね!
京都府亀岡市に2020年竣工した「サンガスタジアム by KYOCERA(京都府立京都スタジアム)」。
そのスタジアムのことを一人でも多くの方に知ってもらいたく、その特徴を簡単ですがまとめてみました。
京都サンガの新ホームスタジアムは球技専用だから選手が近い!
Jリーグ・京都サンガF.C.のホームスタジアムといえば「西京極(現在はネーミングライツで「たけびしスタジアム京都)」でしたが、お世辞にも良い評判を聞くことが少ないスタジアムでした。
●コアサポーターらの西京極評
✅客席からピッチまで遠い(トラックがあるため)
✅ほとんどの座席で屋根がない
✅ピッチコンディションが良くない
1993年にJリーグ発足以降、全国各地に新しいスタジアムが次々とできる中、取り残された感が強かった京都のスタジアム事情。でもようやく2020年、京都にも新しいスタジアムができたのでした。
(竣工に至るまで様々な紆余曲折がありましたが、それはまた機会があれば)
それは、京都府亀岡市に完成したサンガスタジアム by KYOCERA!
そして、この球技専用スタジアム最大のセールスポイントは、とにかくピッチが近いこと!
客席からピッチまでの距離は最短で7.5メートル!この近さはPKを蹴るペナルティマークからゴールまでの距離よりも短いんです!
主な球技専用スタジアムとその距離感を比べてみると、吹田スタジアムの7メートルには負けてしまいますが、埼玉スタジアムは約14メートル、カシマスタジアムは約15メートルよりも近い。
この数字からも、どれだけ臨場感があるかが想像できると思います。
ちなみに2019年まで京都サンガF.C.のホームスタジアムであった西京極と比べてみると・・・
具体的な数字をあげると、西京極の最前列からピッチまでが26メートル。この距離をサンガスタジアム by KYOCERAにあてはめると、西京極の最前列はサンガスタジアムの外(笑)。
これだけで、ピッチや選手までがどれだけ近いかが想像できると思います。
これだけ近いということは…選手も気を抜けません笑。シュートを外したら直に、スタンドインですからね。
もちろん、選手の声やボールを蹴る音、また選手同士がぶつかり合う音はビンビンに聞こえてきます。
手が届く距離で繰り広げられるサッカーの臨場感こそ、サンガスタジアム by KYOCERA最大の魅力と言えるでしょう。
京都サンガの新ホームスタジアムは全席屋根付き。だから雨の心配なし!
サンガスタジアム by KYOCERAには21,600席があります。その全てが屋根付き!
これだけだとあまりインパクトを感じないかもしれませんが、「実は」最前列も含めて全席を屋根に覆われているスタジアムは、このサンガスタジアム by KYOCERAが日本で初めてなのです。
屋根があるから雨が降っても試合観戦の心配なし。傘をさしたりカッパを着ての試合観戦は何かと大変ですが、その必要はありません。
実は全席を屋根が覆っている理由はその他にもあって、それは環境対策。このサンガスタジアム by KYOCERAのすぐ脇には、保津川が流れているのですが、このスタジアムの近くがアユモドキの生息地なのです。
このアユモドキは絶滅危惧IA類であり、国の天然記念物として保護されています。スタジアムがあることによって、スタジアムそのものが与える影響、またそこに多くの人が集い、歓声を上げること自体も、生態へ影響を及ぼすかもという考えがあるかと思います。
そこで、スタジアムから発せられる音による影響をなるべく少なくしたいという思いから、全席を屋根で覆うことによって、音漏れをなるべく小さくしようとしています。
こうした周辺地域への配慮が、逆に最高の観戦環境が築く流れとなりました。
スタジアムの中では、潤沢に覆われた屋根のおかげで、スタジアムの中で音が反響する。つまり、まるで室内かと錯覚してしまうくらいに、応援の声や歓声がコダマすることとなっています。
球技専用スタジアムは全国各地にあり、また屋根付きスタジアムも当たり前のようにありますが、サンガスタジアム by KYOCERAのように全席を屋根で覆われているのは日本で唯一ココだけ!
スタジアムの構造から生み出された圧倒的なライブ感は、実際に現地で体感したら、身体中でビンビンに感じるものとなっています。
京都サンガの新ホームスタジアムは駅徒歩3分でアクセス抜群!
さらに、泣く子も黙る最大の売り、それは駅からめちゃくちゃ近いこと!
最寄り駅のJR亀岡駅からは公称で徒歩3分。本当は1分かからずに着く距離なのですが、あまりに近過ぎるがために、帰宅客が駅に一気に殺到しないよう、わざと遠回りする導線を作ったくらいに、駅から近いのです。
またスタジアムの最寄り駅となるJR亀岡駅は、京都駅を出発した有料特急列車も含めてすべての電車が止まる駅という山陰本線の主要駅でもあります。
駅自体はあまり大きい印象はないかもしれませんが、毎年夏に行われる保津川花火大会では、約10万人の花火を見に来られるお客様を乗降させている実績もある駅なので安心。
試合終了時はどうしても駅へのアクセスが混雑してしまいますが、花火大会で10万人のお客様を受け入れている駅でありますので、そのコントロールは眼を見張るものがあります。
ちなみに2020年2月に行われ、1.8万人の入場者数を記録したこけら落とし試合では、試合終了約1時間で駅は日常に戻りました。
試合に合わせてJRも臨時列車を走らせています。この恵まれたアクセスは、このスタジアム最大の売りと言えるでしょう。
まとめ
京都府亀岡市に2020年竣工したサンガスタジアム by KYOCERAは、とにかく一度は行っておくべきスタジアムだと、自信をもって断言します。
1ピッチの近さ
2全席屋根付き
3抜群のアクセスを
もちろん、この他にも新しいスタジアムとして様々な特徴や仕掛けもありますが、まずはサッカー観戦者の切り口に立った、誰もが気になるスタジアムの素晴らしい特徴をご紹介しました。
令和最初にできた球技専用スタジアムは、サッカーファンはもちろん、各スポーツファンやスタジアムマニアな方まで、満足するスタジアムと言えるでしょう。
そしてスポーツ観戦のみならず、日本ではまだ明確な成功事例に乏しい複合型スタジアムとしての特徴も兼ね備えています。
さらに亀岡には自然を生かしたアクティブスポーツも豊富に存在。日本のスポーツ文化の将来の命運を握るといっても過言ではない、複合型スタジアムとしてのサンガスタジアム by KYOCERAの魅力をご紹介したいと思います。